「SDGs家島ツアー」レポート
秋晴れ、さざ波のもと漁船は家島港を10時に出港する。南に男鹿島、3〜4の小島を見ながら東へ走る。約15分後、底引き網おろし1回目が始まる。網を引くエンジン音がひときわ大きくなり30分程走る。注目の網揚げ、どんな魚が採れているか?一同ドキドキ、船長が魚を選り分ける網中に集中する。ピチピチはねる赤エビが目立つ、イカ、イシダイ、フグも少し揚がる。この時、網揚げの魚を見つけた“海カモメ”が一勢いに集まってくる。“青い海、しぶく波、魚を追う白カモメ”絵になりそうなコントラストはあまり見られない光景だ。2回目の網揚げを行い12時頃、帰島する。水揚げ魚とプラスαの魚を今日の宿泊所、家島ハレテラスに運ぶ。島のおばちゃんYさんの調理指導のもと我々メンバーも調理参加する。刺身、酢づけの切り身、粗だき等がテーブル一杯に並ぶ。“これはうまい、うまい“と言いながら魚づくしの昼食をいただく。”おそ昼“となったがまずは満足する。
15時過ぎ地元出身の福島の先導で町歩きに出る。海岸沿いは小さな漁船、遊覧ボートが数多く停泊、家島小学校、役所前を通り小山を越える。メンバーはまだ元気そうなのでもう一段高い山(約200M)に登る。そこからは家島本島の南に並ぶ坊勢島や幾つかの島々がくっきり浮かんで見える。その1つの島を何年か昔、俳優の「森繁久弥」が大いに気に入り買い取る話があった。ここでも記念写真。その後、ワイワイ話ながら山を下る。誰かが言う「この島ではゆっくり歩くしかない。なぜならば周りは海、移動不能とあきらめる」皆笑う。「あきらめ」よりも「非日常」「忙中、閑あり」を満喫することだろうか?知人の酒屋と焼肉屋で買物し宿舎に戻る。
家島ハレテラスは「一棟貸しの素泊まり宿舎」です。17時、横庭にバーベキュセット、テーブル、イスを我々がセルフで用意する。朝採りの魚と買出した肉を焼き始める。
夕焼け空のもと全員で乾杯する。まずは焼肉がおいしい。昼間の魚づくしの反動か? 今日のビールは特にうまい。底引き漁の話、家島の初印象・話が弾みだす。その後は各人それぞれのルーツと改めての自己紹介を語り合う。*船員学校出身だが一転、海から陸へ。その後のビジネス・キャリアを語る人 *青年時、世界旅行、総務・経理一筋で定年、診断士スタートを語る人 *経営者との出会いを語る人 *長年の会社人生満了とこれからを語る人・・・・・・・・次々続く。各人の過去を賞賛し合い、これからを励まし合う。学ぶ事も多い夕べとなった。夜風も気になり戸外の夕食会は終了する。テラス内の二次会は夜半まで続き自由散会となった。
―第2日目9時半〜11時半 場所:ハレテラス内―
出席者(家島合同会社)中西代表、留学生2人(HOO経営研究会)7人
<第1部> 中西代表より創業の経緯と現況紹介
@ 開発商品4品:「家島せんべい」「のりっこ」「牡蠣ごはん」「牡蠣のアヒージョ」
現状の販路・売れ行き、今後の販路開拓予定
A カフェ「スコット」の開店:ボランティアの発展的展開として。
B ハレテラス新設経緯、夏場の稼働状況、今後見通し
C 留学生2人の受入れと勤務内容:商品・宿泊両面の海外PR 準備
D 家島の観光業の現況
E 当面の課題:「家島観光客を増やす」「開発商品の販売法工夫と販路拡大」
<第2部> 質後応答
@ 海水浴場はどこか? アクセスは? ⇒2か所:徒歩15〜20分
A 夏場の稼働率100%のようだがリピート率の予想は?⇒リピートは期待できる
B 淡路島、小豆島とは違う島の魅力を工夫して欲しい
C 家島の最大の特色は何か?⇒「島の暮らしの非日常性?」
D オプション・メニュー希望が幾つかある。見える化して欲しい。
E 宿泊者向けのアンケートを実施してはどうか?
F 島内で海産物の加工業は出来ないか?⇒加工場所はありそう。
G その他は割愛
<まとめ> 今後の研究課題
―当社の強みー
@家島諸島の自然環境 A独自開発商品 B清潔なハレテラス施設
Cカフェ「スコット」 D経営者の志、開発力、行動力
―今後の研究課題―
@サービス体制整備 Aオプション・メニューの具体化
B開発商品の販売促進法 C人財補強 Dその他
*好天気のもと安全に「SDGsツアー」が完了し満喫できた事を
家島合同会社、JTB 姫路支店様等に感謝しJR姫路駅で解散する。
ツアー参加者(参加申し込み順)
福島 繁 末政太士 伊藤勢津子 田中一行
井上陽介 吉田悦雄 塔筋幸造 田口雅樹